小野十三郎(1903-1996)「わたしの空」

外面仍漆黑一片。
我没语言的时候
如同黑暗;
语言出现在脑海中时
又如同光明来临。
外面的黑暗
是一种自然现象,
但语言在黑暗中现出它的形状
却不是自然现象,
是我创造的东西,
也是一种结构。
把这牢固的结构
放在眼前的纸上吧!
在这种结构当中
思考我现在想要的语言。
外面仍漆黑一片。
但是,我却找到了语言。
我那并非自然现象的天空
开始泛白。

わたしの空

外はまだ真暗である。
わたしに言葉がない時は
真暗に等しい。
しかし外が明けるように
言葉が頭の中に現われる。
外が真暗なのは
一つの自然現象だが
真暗な中から、言葉がかたちを見せるのは
自然現象ではない。
わたしが作ったものだ。
一つの構造である。
堅牢な構造を
眼の下の白紙の上に置こう。
構造の中で考えよう。
いま、必要としている言葉を。
外はまだ真暗だ。
しかし、言葉をいま見つけた。
自然現象でないわたしの空は
白みはじめている。

小野十三郎(1903-1996)「わたしの空」,田原译
收录于詩集『冥王星で』(1992)
筑摩書房


配图说明:日本文学 + 日本女演员佐佐木希写真

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