太宰治《人间失格》书摘 - “这所中学的校帽徽章也好校服纽扣也好,全都绽放着图章化的樱花。”

在几乎可以称为海滩的近海岸边,排列着二十几株树皮漆黑漆黑的相当高大的山樱树。新学年刚一开始,山樱便以湛蓝的大海为背景,连同仿佛有些发黏的褐色嫩叶,开出绚烂的花朵。不久,到了花雨纷飞时节,无数花瓣落入海中,镶在海面上漂移,乘着海浪被重新打回海岸。尽管我没怎么准备考试,但我还是顺利跨进了东北这所直接以这样的樱花沙滩作为校园使用的中学。这所中学的校帽徽章也好校服纽扣也好,全都绽放着图章化的樱花。

海の、波打際、といってもいいくらいに海にちかい岸辺に、真黒い樹肌の山桜の、かなり大きいのが二十本以上も立ちならび、新学年がはじまると、山桜は、褐色のねばっこいような嫩葉と共に、青い海を背景にして、その絢爛たる花をひらき、やがて、花吹雪の時には、花びらがおびただしく海に散り込み、海面を鏤めて漂い、波に乗せられ再び波打際に打ちかえされる、その桜の砂浜が、そのまま校庭として使用せられている東北の或る中学校に、自分は受験勉強もろくにしなかったのに、どうやら無事に入学できました。そうして、その中学の制帽の徽章にも、制服のボタンにも、桜の花が図案化せられて咲いていました。

太宰治《人间失格》,林少华译
中国宇航出版社

精彩点评:
“这所中学的校帽徽章也好校服纽扣也好,全都绽放着图章化的樱花。”

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