泉镜花《遗稿》书摘 - 那抹红色一直不肯消散

那抹红色一直不肯消散,反而闪闪烁烁,变得更加鲜艳了,原来是两只翅膀交叠的红蜻蜓。那形状摇摆不定,时沉时浮,到底是真正的红蜻蜓呢,还是提灯上的花纹呢,一眼看去实在难以分辨,但其姿态实在十分鲜明。灯笼壁上似乎沾染了夜雾,下面挂着的白色流苏也随风飘动,发出轻微的响声。两条红色的光带穿过湿润的雾气,带出薄薄的桃虹色光晕,在夜路上越走越远。

その今も消えないで、反つて、色の明くなつた、ちら/\と映る小さな紅は、羽をつないで、二つつゞいた赤蜻蛉で、形が浮くやうで、沈んだやうで、ありのまゝの赤蜻蛉か、提灯に描いた畫か、見る目には定まらないが、態は鮮明に、其の羽摺れに霧がほぐれるやうに、尾花の白い穗が靡いて、幽な音の傳ふばかり、二つの紅い條が道芝の露に濡れつゝ、薄い桃色に見えて行く。

泉镜花《遗稿》,王俊、周觅译
收录于《三生烟火,换一纸迷离:泉镜花的幻想小说选集》
九韵文化

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